第62回:「伝える」から「伝わる」へ!時代的なコミュニケーション術とは!?

これからの時代に必要なコミュニケーション術について、持論を展開させていただきました(笑)

もし貴方が現在コミュニケーションに自信が持てていないなら、是非聴いてみてください。

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<ラジオ書き起こし>

 

あけましておめでとうございます!
年明け初の放送です。
本年もよろしくお願いいたします。
さて、年明け一発目の放送は、「伝わる」ということについてお話ししていこうと思います。
僕は、これからの時代は、「伝える」から「伝わる」に変化していくと思っています。
よく「言った言わない」がトラブルの原因になることがありますが、こういう些細なコミュニケーションエラーだって「伝える」ことの弊害です。
「伝える力」というのは、物事を正確に知らせる能力のことを指します。「何時にミーティング」がありますとか、「誰々がこう言っていました」とか、そういうことをできるだけ正確に伝えることが、今までは重要だとされてきました。
もちろん、情報伝達において正確性は重要です。伝言ゲームのように、情報が少しずつ変わってしまっては、前述のようなコミュニケーションエラーが発生してしまいます。
でも、実は「正確に伝える」ということにだけ注力していると、逆にコミュニケーションエラーを起こしてしまう可能性が大きくなってしまうのです。
では、どういうことなのかを解説していきますね。
まず、情報というのは「ただのデータ」です。このデータの裏には、いろいろなストーリーや想いが含まれていたりするのですが、正確に「伝える」ということは、このデータだけを伝えるということなんです。
今までの日本社会では、このデータを正確に伝達する能力が大切にされてきました。「ミーティングの内容を正確に報告する」と言えば、誰がどう言ったとか、そういうことを一言一句抜けなく報告するようなイメージです。
だから、データの裏のストーリーを読み解く力が養われていない人が多い印象があります。
でも、本当に重要なのは、なぜそのデータが生まれたのかというバックグラウンドにあったりします。どういう場の空気感で、それぞれのどういう想いがあって、どういういきさつで「その結果」が生まれたのか?みたいなことだったりします。
この部分を読み解かずに、結果としてのデータだけを伝えようとするから、暗記が上手くいかなかったときには伝達ミスをしてしまうことになるわけです。所詮上っ面の情報ですから、歴史上の年号を一生懸命暗記しているのと同じレベルの話になっちゃうわけですね。
結局記憶力の勝負になっちゃいます。だし、これではとてもクリエイティブな仕事とは言えませんね。
で、ここまでが「伝える」ということの解説だったのですが、ここからは「伝わる」ということについて話していこうと多います。
これは、簡単に言えば、データの裏の膨大な情報や意図を汲み取った上で、わかりやすく言語化する能力ということになります。
自分の意見を相手に伝えたいときというのも、「こうしたい!」という結論だけを言うのでは、「伝えた」だけに過ぎません。
その結果、相手に動いてもらいたいのであれば、その「こうしたい」に至ったストーリーや想いを織り込んで言語化しなければなりません。
こうすることで、データを伝えるではなく、あなたの真意が伝わり、相手の理解と行動を引き出すことができます。もちろん、理解されても、必ず動いてもらえるとは限りませんが、少なからず勘違いや誤解によるコミュニケーションエラーは避けられます。
よく、「簡潔に箇条書きにして報告」というのが出来るビジネスマンだというようにいう人がいますが、これでは「なぜそうなったのか?」という経緯が分かりませんから、意思疎通にすれ違いが生じます。
だから、これからの出来るビジネスマンの条件は、文章や話す内容の大小ではなく、しっかり漏れなく意図と結論を伝えられることだと思います。仮にめちゃくちゃ長い文章になったとしたって、相手に情報の真意が伝わるのであれば、長い目で見れば「時短」になります。箇条書きでシンプルでみやすい文章であっても、最終的に真意が伝わらなければ、ただの時間の無駄になります。
で、こういう風に、伝えたい内容の裏側まで演出できる「伝わる力」を身につけた人々が増えてくれると、多くの現場に変化が起こると思うんですね。例えば、教育の現場では、「理解できない生徒」が減ります。
「暗記」が必要な分野だと、記憶力の勝負になってしまって、記憶が苦手な生徒はどうやっても勝てません。でも、先生の「伝わる力」が高ければ、内容に関する因果関係やストーリーまでが楽しく伝わるので、結果、苦しむことなく自然と頭に入っていくからです。
生徒側にしても、「伝わる力」が備わっていれば、内容の真意を汲み取りやすく、こちらもやはり自然と覚えることができます。
また、人間関係も円滑に進められるようになります。人と人との軋轢は、「なんで理解してくれないんだ!」という相手が理解しないことへの不満から起こることが多いと思います。
これもデータだけを伝えるから起こる問題だと思います。「データを伝えれば伝わるはず」というのは思い込みです。
相手に理解してもらいたいとか、行動してもらいたい!と思うなら、自分の想いを余すとこなく伝える「伝わる力」を磨かなければなりません。それを怠って、相手に「なんで理解しないんだ!」と憤るのは筋違いというものです。
相手の頭の中は、自分の頭の中とは一緒ではありません。同じ一つの事象をとっても、まったく別の解釈をしていたりするものです。ですから、何かを伝えたい、何かをお願いしたいときなどは、ちゃんと言葉を尽くす必要があります。相手の汲み取り力に頼ってはいけません。
相手は自分の物ごとの捉え方のパターンでしか汲み取ってくれませんから・・。
ということで、僕も含め、これからの時代は「伝わる力」を磨いていきましょうというお話でした。
こういう部分が少しずつでも変わってくると、一歩平和に近づくんじゃないかと思って、記念すべき新年一発めの放送にさせていただきました。
それでは、今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします!