第49回:最も価値を得られる、客のプロになろう!愛される客の作法とは!?

昔は「お客様は神様です」という文句が当たり前のように思われていました。

でも、この時代、サービスを100%受け取りたかったら、客としての作法が重要になると私は考えています。

今回はその作法について解説させていただきました。

※放送内でお話している美容院LANDさんのリンクです。
https://fujisawa-land.com/

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<ラジオ書き起こし>

 

さて、昨日は、湘南の起業家仲間として仲良くしていただいている美容師さんが経営している美容院にお邪魔してきたんですが、そこで感じたことをシェアさせていただこうと思います。
題しまして、「最も価値を得られる、客のプロになろう!愛される客の作法とは!?」です。
相変わらず、なにそれ感のあるタイトルですが、聴き終わった頃には意味が分かると思いますので、お許しください。
この話では、「客」という存在についてあーだこーだ言うわけですが、これは、どんな立場に置き換えていただいても当てはまることですので、是非、これからの日常に活かしていただきたいと思います。
ちなみに、いつもの私の髪型は、黒髪の天然パーマです。でも、これを放送している今日の私のヘアースタイルは、人生初の人工パーマ(って言うのかは不明)と、3色使ったお洒落なカラーになっています(笑)3色っていうと、食べ物みたいですね…「三色丼」的な(笑)
もちろん、三色丼のように、ガッツリと色が分かれているわけではなくって、うまいことまとまっていて、超お気に入りです^^
で、この髪型になったのかという経緯そのものが、今回の話の中心となります。
では、さっそく。
ことの発端は、自分の髪型があまりシックリ来ていないという、長年の悩みでした。そんなある日、湘南を中心に活動している起業家の集まりで仲良くしてくださっている美容師さんと、先日飲む機会があったんですね。
で、楽しく語らいながら、ふと思ったんですね。余計な口出しをせずに、ヘアースタイルの全てを丸投げしたらどうなるのかって(笑)パーマをかけてくれても、何色にしてくれても一切文句を言わないので、自分にあったヘアースタイルにしてという、完全なまな板の上の鯉状態です。
こういうオーダーって「ちょっとそれは困ります。責任持てません」って、言われかねませんよね。
でも、以前の放送でも話したことがあったような気がしますが、僕の経験上、本物のプロフェッショナルは、この状況で真価を発揮すると思っています。
逆に素人考えで、中途半端な指示を出してしまうと、ろくなことにならないものです。これは、どの業種にも共通する部分だと確信しています。
そんなこんなで、こういうオーダーでお願いできませんか?と伺ってみたところ、二つ返事でご了承いただき、昨日を迎えたということです。
そして、ワクワクして迎えた11月11日。音楽業界では、1が4つ並ぶのがベースの4本の弦に見えることから、ベースの日と呼ばれるこの日、僕は全く音楽活動をすることもなく、意気揚々と美容院に向かったわけでございます。
うちからだと、歩いて2〜30分という距離なので、筋トレにハマっている僕は、颯爽と歩いて向かいました。まぁ、どうでも良い話ですが(笑)
で、美容院に辿り着き、施術がスタートしたわけですが、何分、丸投げオーダーは初ですので、内心ドキドキです。
だって、カラーもパーマも紙の長さも全てお任せですからね(笑)完成図の予想が一切できません!どんな最終形になっても文句は言いません!と言い切っていますから、本当にどうなるのか、最終形のイメージが全くできないわけです。
でも、その美容師さんのお人柄は理解しているつもりです。人の内面をよく観察される方だと僕自身が彼を観察する中で理解したので、「僕らしさ」みたいなものを、ヘアースタイルに表現してくれるはずだ!と信頼できたわけです。
だから、僕が施術が始まって感じていてたドキドキは、どちらかというと、どんな新しい自分になっちゃうの〜?というドキドキだったわけです。
で、作業が進む中で、赤っぽいカラーが頭に塗られ始めた時の興奮はヤバかったです(笑)完全に初体験です!もう、僕の乏しい美的感覚では、もう完成形の想像すらできませんでした(苦笑)
それ以外にも、人生初パーマだったり、カラーも3色だったり、いろいろ初体験を経験しながら、ついに完成したその完成形は、一言「お願いして良かった〜!!!」でした!
自分では、絶対に思いつかない髪型、色でした。一言で言えば、超大満足です!
そして、何よりも完成形が分からないというワクワク感が、もはやディズニーランドのようなエンターテイメントだったので、その体験価値だけでも大満足です^^
でですよ、今回の話で伝えたいことなんですが、こういう風に「本物の満足」を得たければ、あなた自身、最高の客にならなければならないということなのです。
同じお店を訪れた客だったとしても、受け取れる価値って変わるんです。
Aさんは120%受け取れたのに、Bさんは20%しか受け取れないということが、ザラに起こります。
それは、価値を全て受け取れるために必要な、客としての作法を身に付けられているかにかかっています。
ある意味、サービスの真価を余すところなく受け取れる、「客のプロ」になれているか?とも言えるのです。
もちろん、サービス提供側も、この美容師さんのような、全てを安心して任せてしまえると思わせるプロフェッショナルであるべきですが、客側というのも、価値を全て引き出せる「客としてのプロフェッショナル」であるべきだと、個人的にはいつも思っています。
このプロ意識がない人が、全てをサービス提供側の責任にして、文句を言ったり、批判コメントを書き込んだりしてしまうんですね。
では、その客のプロとはどういうことを指すのでしょうか?
まずは、余計な素人の浅知恵やウンチクで、サービス提供側を困らせないことです。
例えば、僕がギターをオーダーしたギター職人の方もおっしゃっていましたが、素人がヘタに頭でっかちになって、例えば「このパーツはこれにして、このパーツはこれにして・・」と、細かい指示を出してこられた場合、その上で「良い音に仕上げて」と言われても、難しいものがある・・そうです。
良い組み合わせのバランスというのは、ただ良い素材だけを組み合わせれば良いというわけではありません。この世の全てはバランスです。
そこらへんが分からないのが素人です。プロは、そういう組み合わせによるバランスを、経験則で理解していたりするのです。だから、プロに価値があるわけですね。
素人はどこまでいっても素人です。知識や情報としてしか理解していません。実際に手を動かして実験したわけではありません。
なのに、あーだこーだ余計な口出しをして、かき混ぜちゃいがちなんですよね。「このサイトにはこう書いてあったから」みたいなことを言って、プロの真価を潰しちゃうんですよね。
請け負うプロも、お金をもらっている以上、お客さんの言うことをガン無視することはできませんから、本当も「こうしたらもっと良いものになる」と分かりながら、仕方なくお客さんの意見を取り入れるわけですよね。
なので、客のプロになって、最高の結果を得たいなら、こう言いましょう。
ギターであれば、「好きな音はこうです。好きなシェイプと色合いはこうです。これで貴方が思う、最高のギターを作ってください。」
と言った感じです。
こうすれば、このたくさん遊びのある条件の中で、その職人が最高の結果を導き出してくれます。
せっかくその職人さんにお願いするんだから、その職人さんの経験というリソースを最大限使わなければ、もったいありません。その職人さんの得意分野・・土俵みたいなものの上で作ってもらわなければ意味がありません。
なのに、多くの人が、自分の浅い知識をふんだんに盛り込ませようとして、その人に頼んだ意味をなくしてしまいます。
これは、完全に客の素人ですし、本来得られる価値を放棄している行為です。まず、客として可愛くない。。
だから、今回も、美容師さんに「全てお任せで。あなたが思う僕に似合うスタイルにしてください。」というオーダーにしたわけです。
結果、先ほども言いました通り、高村史上最高のスタイルが完成したのです!これは自分で指示を出していたら、まずたどり着けなかったものです。
だから、あなたが客として得られる価値を余すとこなく得たいなら、迷わずに「お任せ」しちゃうことをオススメします。
ちなみに、自分なら、「全てお任せ」と言われた瞬間に、「絶対に想像を超えてやろう!」とか、「死ぬほど満足させてやろう!」って燃えちゃいます。
信頼に最大限応えたい!って思いますからね^^
こうやってプロのハートに火をつけて、最高のパフォーマンスを発揮させるのが、客のプロフェッショナルだと僕は思っています。
ちなみに、サービス提供側は、常にこういうオーダーがきた時に120%対処できるよう、日頃、研鑽し続けていないといけません。それに応えられるような自信みたいなものは、少し話せば伝わるものです。
ここには、相手を観察し、相手の心の声に応えることができる能力が必要になります。技術やテクニックだけの問題ではないんですね。完全にその「人間そのもの」の深みみたいなものなんです。
こうやって、提供する側も受け取る側も、両者、プロフェッショナルを目指していくことが、これから先の素晴らしい社会につながっていくと信じて疑いません。
ということで、今日言いたいことは全て伝えられたかなと思いますので、今日はこんなところにしておこうと思います。
ちなみに、その美容院は、僕の住む藤沢という街の駅から歩いて8分ほどのところにある「LAND」さんという、とても素敵な佇まいのお店です。アンティークが大好きな美容師の芹澤さんのこだわりのつまった、素敵な美容院です。
しかも、貸し切りマンツーマン美容院ということで、他のお客さんの目を気にすることなく、素敵なリラックスタイムを過ごすことができます。僕自身、昨日がはじめてだったのですが、いっぺんにファンになってしまいました。
これを聴いている湘南の方で、自分に最高に合ったヘアースタイルを、客観的なプロの目で見定めて貰いたい!と言う方は、是非、LANDを訪ねて行ってみてくださいね!
柔らかいお人柄と素敵な世界観をお持ちの芹澤さんが、優しく迎え入れてくださいますよ♪
ということで、今回も最後までお聴きくださり、ありがとうございました!
また次回も楽しみにしていてくださいね!