第48回:自分の性格との正しい向き合い方

今回はリクエストいただきました

「自分の性格との向き合い方」

について、私なりにお話ししてみました。

 

もちろん、難しい問題で、
唯一の正解というものはなありません。

でも、今回解説した内容を胸に生きていただくと、
だいぶ楽に生きられるようになるんじゃないかなと思います。

 

僕らは時代の過渡期に生きています。

データ化とAIの時代です。

そんな時代において、キーになるのが、
「性格」だと僕は考えています。

 

今回は、その部分にも触れながら
話を進めています。

 

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<ラジオ書き起こし>

 

今回はリクエストいただいたテーマでお話ししてみようと思います。
題しまして、
「自分の性格との正しい向き合い方」です。
おそらく、ほとんどの人が「自分の性格」に悩んだことがあると思います。そして、何度も直そうと努力したことでしょう。
僕だったら、「嫌なことから逃げ出したり、先延ばしにする性格」や、「楽しいことにしかフォーカスできない性格」・・つまり、やっぱり嫌なことから目を逸らす性格だということですね(笑)
人によっては、融通のきかない性格に悩んでいる人もいるでしょうし、神経質な性格に自ら疲れてしまっている人や、優しすぎる性格のせいで周りから都合の良い人扱いされてしまって悩んでいる人などもいることでしょう。
実際、僕の場合、人に対して厳しくすることができない性格で、できたらいつも笑顔で笑っていたいという性格です。
そのせいで、今でこそありませんが、昔は「この人は怒らないから何を言っても平気」と調子に乗って接してくる人たちも結構な数いました。
で、こういう風にされるのが嫌で、一生懸命自分の性格と向き合ってみましたが、そう簡単に性格を変えることはできませんでした。
持って生まれたものですし、長い年月をかけて形作られてきたものですから、一朝一夕にどうこうできるものでもありません。
でも、その性格のせいで苦しい思いをすることが多くて、なんとかならないかと悩んだものです。
人に相談しても、「その性格は変えた方が良い」という、どうにもならないアドバイスをもらうばかりで、なんの解決にも至りませんでした。
でも、あるとき気づいたのです。
その性格のせいで傷つき、その性格のせいで落ち込んできたけど、その性格のおかげで、出来た人間関係もあり、その性格のおかげで、つかんだものだってあるということをです。
例えば、僕の場合なら、「嫌なことから逃げ出したくなる性格」と「楽しいことにしか目がいかない性格」という、厄介な組み合わせの性格のおかげで、普通の就職は難しいですし、何度も社会不適合っぷりに悩みましたが、自分で起業するのには向いていました。
実際、とことん好きなことだけを追求して、嫌なことをビジネスに取り込まないスタイルを貫いた結果、楽に毎日を送ることができていますし、そんな僕の周りに、人も集まってきてくれました。
一番問題なのは、これらの性格に「ダメ」という烙印を押してしまうことです。このダメな自分は一生ついてまわるのに、これを「ダメ」としてしまうと、一生自分をダメ人間扱いして生きることになってしまいます。
こうなると、自分にすら認めてもらえない「ダメな自分」は、どんどん捻くれて歪んでぐれていってしまいます。
そうすると、口を開けば「どうせ俺なんてダメだから」と自暴自棄になったり、うまくいっていそうな人や幸せそうな人へ非難や攻撃へまで発展してしまうこともあると思います。
世の中の誹謗中傷をするような精神状態というのも、こういう部分からきているのかもしれませんね。
今回、この質問をもらってまず思ったことは、どんな性格を持っていようが、その性格を変えようがない以上、せめて自分だけでも、一番の理解者でいようというものでした。
ダメな自分なんてないんです。完璧な人間なんていないのですから、そんな不完全な人間が作った社会において、なんとなく、「こういう人間が素晴らしい」とか、「こういう人間は良くない」みたいな雰囲気に、自分を当てはめて考える必要は全くありません。
実際、神様じゃないんだから、何が正解かなんて分かりませんしね。
これを聴いている人が今自分の性格に悩んでいるのなら、こう考えてください。「その性格を無理にねじ曲げようとせずに、その性格が輝く場所を探し求めよう」と。
なぜか僕ら日本人は村社会だった頃のDNAなのか、地域とか組織というものに定着することが正しいと思い込んでいる節があります。
だから、「置かれた場所で咲きなさい」みたいな本がヒットするんだと思うんですが、だって、「置かれた場所から逃げなさい」なんて本を出したら、「それじゃ、人として成長できないよ!」と叱られそうですもんね。
だから、イジメ問題でも、学校から逃げるという選択肢がなかなか思いつかなくて、その狭い世界の中で追い詰められていっちゃうわけですよね。
でも、よくよく世界を見渡してみれば、そんな国の方が少なさそうですよね。キャリアアップでどんどん会社を変えていくのが当たり前だったりするわけですし。
日本だと、「定年まで勤め上げる」という言葉からも分かる通り、一つの場所にずっといることが美しい生き方だとされていますから、ここまで自分の性格に悩むようになるわけですよね。
だから、自分に合わない場所から離れる人に対して、「あいつは逃げたんだ」と言っちゃうわけですね。
でも、これからの時代は、安定が幻想であるということを沢山突きつけてくるようになります。そうなると、逆に「変化する」ことに不慣れだと、苦しい時代になっていきます。
終身雇用や学歴偏重の時代は終焉を迎えました。これからの時代は、いかに「自分らしさ」を活かして、他の誰にもできない土地を開拓していけるかが求められます。
多くのものがAIや機械に置き換えられ、どんどん楽になる一方で、人間は「人間にしかできな活動」をしなければ、価値を生み出せません。
この時に役立つのが、人間しか持ち合わせていない「性格そのもの」だと思うんです。
それこそが、機械には表現できない「面白み」なんです。
なのに、その面白みを自ら、普通とか画一的な状態にしようとする行為が、性格を直そうという行為だと僕は思うんです。これって、自分自身すらコモディティ化…つまり、機械やAIのようなありふれた存在にしてしまう行為だと思うんですね。
人間が、これから先の時代で、これまで以上に楽しく生きるには、一人一人が「変わっていて、それで良い」という価値観を持つことが鍵になると思います。
みんなが同じになることをやめ、自分らしく輝く人生を選択することで、心の摩擦のない楽しい日々を遅れるようになります。
この世界においてやってはいけないのが、他人の性格を否定することです。誰かを否定すれば、自分も否定されます。こうやって負の連鎖が始まります。
ですので、もし学校や職場であなたのことを頭ごなしに否定してくる人がいるのなら、「時代と逆行した可哀想な人」と思い、そっと心の距離を離しましょう。
多かれ少なかれ、そういう人は、これからの時代を自ら生きにくいものにしてしまうでしょうし、そのうち、自らの視野の狭さに気づかざるを得なくなるでしょうから、あなたの貴重なリソースを割く必要はありません。
ということで、今日のまとめはこうなります。
自分は変えられません。変えられない以上、自分の一番の理解者になってあげられるのは、これからも付き合いを解消できない自分だけです。自分すら理解者になることを拒否してしまうと、誰にも理解されない性格は暴走を始め、周囲にまで被害を拡大させてしまいます。
また、性格を変えるということは、その性格を殺す行為です。あなたが嫌いなその性格にも良い側面が沢山あるはずです。だから、性格を変えるのではなく、良い側面が一番輝く道を模索しましょう。
誰しもが変えられない自分と付き合っているので、相手のことを否定するのをやめましょう。否定すれば、自分も否定されますし、誰の得にもなりません。
なお、画一的な性格の人間なんて機械やAIと一緒です。そんな時代に逆行するような性格修正をするのはやめましょう。それよりも、その性格を最大限活かすことを考えましょう。
ということで、僕なりに考えてみた、「自分の性格との向き合い方」でした。
今日も最後までお聴きくださり、本当にありがとうございました!