第57回:変節漢のススメ 〜時代に愛される生き方〜

変節漢とは、「節義を変えた男。軽蔑を含んで使う」言葉ですが、逆にこれからの時代には、重要な生き方になります。

今回は、時代に愛される変節漢な生き方について、歴史を紐解きながら解説させていただきました。

**

人気ブログランキングに参加中です!
ご協力いただけると嬉しいです^^

<ラジオ書き起こし>

 

今日の話は「変節漢のススメ」というテーマです。
まず「変節漢(へんせつかん)」という言葉が聴き馴染みがないと思います。
辞書をひいてみますと、「節義を変えた男。軽蔑して言う」だそうです。どう考えても良くないワードですよね。
なのに、今日のテーマは「変節漢のススメ」なのです。ちなみに、言葉上は漢・・つまり男になっていますが、もちろん性別関係のない話です。
さて、日本の古典的な価値観の一つに、「筋を通す」というものがあります。
主義主張を変えず、一貫した自分であり続けるみたいな姿に、日本人は美しさを感じます。
もちろん、これ自体に異論はありませんが、これからの時代、この考え方だけではやっていけなくなるだろうなという風に僕は思っています。
どういうことかと言いますと、極めて変化のスピードが早い時代において、考えを変えずに、一貫性を保とうとする行為は、無理があるからです。
昨日まで良いと言われていた価値観が、翌日には良くないものになったりします。
例えば、大企業に就職すれば勝ち組と言われてきましたが、今では、大企業が簡単に没落したりする世の中です。つまり、当たり前だと思っていた終身雇用が、すでに過去のものになっていたりするわけです。
昨日までドラクエを楽しんでいたのに、今日からはFFになっているくらい、世の中のルールは変わっていきます。
そんな中、一つの価値観を大事に握りしめていると、あっという間に時代に飲まれて行ってしまいます。
こんな時に、「変節漢」な生き方が、俄然輝きを放ちます。
それまでの常識に流されるのではなく、その時々の時流を読んで、価値観を渡り歩いていく身軽さこそが、これからの時代を楽しく生きれる生き方と言えるのです。
歴史上、最も愛される人物、坂本龍馬は、当時の常識では考えられなかったような、新しい発想をたくさん採用し、時代を動かしました。
これというのも、自分のアンテナが「面白そう!」と思ったら、そこにすぐに飛び付ける思考の柔軟性があったからだと思います。
普通は、「そんなのは常識的に見てありえない!」とか言っちゃうわけですが、そんな凝り固まった考えをしない坂本龍馬は、気にせず、どんどん新しい考え方を取り入れて言っちゃうわけですね。
当時は、この変節漢が!と罵られたこともあるでしょう。
でも、時代に縛り付けられない頭脳を持っていた彼には、時代時代の常識に囚われることによって、逆に時代に取り残されることが見えていたんだと思います。
そして、後世での彼の評価は、めちゃくちゃ高いことからも、みんなが本当はこういう風に生きたいと思っていることが伺えます。
このことからも僕が言いたいのは、これからの時代は特にITやAIによる変革の時代ですから、ある意味幕末と一緒で、そんな中、僕らは時代の常識ではなく、これから先の未来の常識を予想して動く「柔軟性」を持つべきだということなのです。
というよりも、この方が、絶対に楽しいですしね!
坂本龍馬も楽しかったと思うんですよね。おそらくですが、ワクワクする方を選択した結果でしょうしね。
奔走しながらも、「こうやったら時代が変わるぞ〜」とか、ハラハラドキドキしながらも、めっちゃ興奮していたと思います。
なので、僕らもこれに倣って、周りの人には馬鹿にされたり、とめられたとしても、次の時代のスタンダードを想定しながら、または、自分がワクワクする方に向かって、どんどん考え方をアップデートしていきましょう!
坂本龍馬みたいに、今はまだ考えられないような考え方を採用したっていいんです。10年後20年後に振り返ってみれば、「これで良かった!」って思えるかもしれませんよ。
ということで、是非皆さんも、時代の常識に囚われることなく、常に良い意味での「変節漢」であってくださいね!
もちろん、「そんなの常識的におかしい!」という人もいるかもしれませんが、そんなこと気にせず、新しい時代を作って行ったら良いと思います。
ということで、お互い、自分らしい人生を歩めるよう、常に自分らしく生きていきましょう!
それでは、今日も最後までお聴きくださりありがとうございました!!
また次回も楽しみにしていてくださいね!