第51回:これからの時代に求められる「子育て」と「教育」

時代は急加速で進んでいますが、
日本の教育は旧態依然としています。

この部分にメスを入れなければ、
日本は世界から取り残されてしまいます。

私としては、そんな世界に
自分たちの子供を晒したくはありません。

ということで、これからの時代が求める
教育や子育てについて、
私なりに考察してみました。

もちろん、この考え方が正解というわけではありません。

でも、少なら数、既存の社会に
ただ受動的に参加するのではなく、
自らの頭でしっかり考えながら、
能動的に世界の進化に参加していった方が、

よっぽど建設的な世の中を
作り上げていけるんじゃないかと、
個人的には思っています。

そんなこんなで、皆さんが
このテーマを考えるキッカケになれば幸いです!

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<ラジオ書き起こし>

 

今日は2020年11月19日(木)ですが、めちゃくちゃ暑いですね。
外にはTシャツ一枚で歩いている人もいたくらいです。
さて、昨日で無事に50回を迎えた習いごトークですが、ここのところの各放送の再生回数の動向をみていますと、どうやらビジネス系の内容よりも、精神的な内容の方が再生されているということが分かってきました。
ということで、これからは、そっちの方向にもウェイトを置いて放送していこうと思います。
では、今日のテーマの発表ですが、
「これからの子育てと教育について考えてみた」
です。
今回の話は、僕自身が少年時代からずっと引っかかってきた日本の教育と、これから未来に向けて、どういう教育をしていけば、日本の未来が明るくなるのか?という2点について、僕なりの見解をお話ししてみようと思います。
まず、現在の日本の教育を考えた時、これを聴いている皆さんは、何か問題点を感じていますか?
まったく問題ないでしょうか?
それとも少しは問題がある感じでしょうか?
もしくは、めちゃくちゃ問題があると思いますか?
ぜひ、この放送を聴き終えましたら、少し考えてみてくださいね。
で、僕個人の感覚としては、めちゃくちゃ問題があると思っています。
僕自身、小学校の頃から、言語化できない違和感をたくさん抱えてきました。この歳になってようやく言語化することができるようになりましたが、当時は「漠然とした苦しさ」を感じながら、自分がおかしいんだと自分に言い聞かせるような日々を送っていたものです。
一例を上げますと、以前の放送でもお話ししたことがありますが、なぜ勉強とスポーツという価値基準でしか評価してもらえないのか?といった、一人の人間の価値と未来を、この2点でしか評価してくれないことなんかが、このモヤモヤの一つでした。
そうなると、勉強ができる子と、スポーツができる子がチヤホヤされ、それ以外の子には光が当たらないという、分かりやすいピラミッドが完成します。
そして、その他の才能をどんなに伸ばしても、成績にはつながりませんから、本来生まれ持った能力を伸ばすよりも、勉強と運動という2つポイントだけにフォーカスせざるを得なくなっていきます。
こうやって、平均化された人間が量産されていくことに、なぜ誰も疑問を持たないんだ?というのが、当時抱えていたモヤモヤの正体だったんです。
で、どんなに頑張ったって、勉強やスポーツに適性がある子には太刀打ちできませんから、どんなに頑張ったって平均的なところにしかたどり着けません。でも、自分の適性を伸ばしていけば、誰も太刀打ちできない結果を叩き出すことができるんです。
もちろん、勉強やスポーツを軽んじているわけではなくって、もっと多様性を認められる世の中にした方が、日本の未来も明るくなるんじゃないかという話です。
ある程度の読み書き算盤は社会生活を営む上で必須だと思いますからね(笑)
あとは、僕ら世代やそれ以上の世代が辛酸を舐めた「校則」なんかも、問題ですよね。
なんで髪型や服装をあそこまで規定しなければならないのでしょうか?みんなが同じ髪型、みんなが同じ服装…正直ロボットのようです。
確かに、全て平均化することで、独特なファッションセンスの子などがイジメのターゲットになることを防げたりするのかもしれないし、全員が平等の規則の下に置かれるから、差別が生まれにくいし、制服を採用することで、各家庭での金銭的な差が出ない分、余計な劣等感を抱かなくて済むというメリットもあるかもしれません。
だけど、これからの時代においては、そのメリットを遥かに上回るデメリットになっていくことは明らかです。
ということで、ここからは未来の話をしていこうと思います。
ちなみに、日本の教育の根底には、軍人教育があるんですよね。
規律を守らせて、全員が全員、一糸乱れず同じ動きをすることを求められた、戦時中の慣しがたくさん残っているんですよね。
例えば、多くの学生が意味も分からずに従っている、「起立・気をつけ・礼」とか、「前へ倣え」なんていうのは、完全に軍隊教育ですもんね(笑)
で、話を戻しまして、未来の話に入りますが、これからの時代はよりグローバルな時代になっていきます。日本だけに限っても、都市部と地方の情報の差や、得られる物の差はほとんどありません。インターネットのおかげですよね。
皆んながAmazonや楽天で買い物をします。ネットでショッピングをするのに、都会も田舎もありません。もちろん、都会にいた方が、肌感覚としての時代の動向みたいなものは感じられるかもしれませんが、その差は、昔のそれとは大きく異なります。
どこにいたって、同じ情報に触れられるんですね。
そして、これが世界中に広がっていっていくのが、これからの世の中です。
つまり、世界のルールにも晒されざるを得なくなる時代ということです。当たり前ですが、狭い日本のローカルルールを世界が採用するわけもありませんから、自ずと、世界のスタンダードを日本人もある程度受け入れなければならなくなるわけですね。
そうなった時、軍隊教育の名残が色濃く残る、多様性を発揮しづらい日本の教育で育った子供達は、どうなってしまうのでしょうか?
個性のない平均人間で、言われたことは、頑張ってこなしますが、何かを生み出すことは苦手です。
これって、性能の低いコンピューターと同じだと、僕には思えて仕方ないのです。
これからの時代、情報処理や暗記、コマンドに従って正しく動く能力は、AIやコンピューターの仕事です。こういう技術が人件費よりも安くなって来れば、どんどん人間にとって変わっていくことは、火を見るよりも明らかです。
そんな未来が来ることが確定しているのに、今までどおり平均的な人間を作っていく教育をし続けている日本の教育は、もはや安い賃金でなんとか雇ってもらうしか生きる道のない、途上国の労働者を作るような行為でしかないのです。
一生懸命、情報を暗記させ、国語でも唯一の正解を書かせることにだけフォーカスして、画一的な人間を製造しているわけですからね。
それよりも、これからの時代が求めている人間像をしっかりと読み解き、そこに最適化された教育をしていかなければならないんです。
世界は、AIやコンピューターのような情報処理や言われたことを完璧にこなす最先端技術を、独創的に応用させていく人間を求めているのです。
それは、学問の世界での応用かもしれませんし、スポーツの世界かもしれません。そして、同時に音楽の世界での応用かもしれませんし、他のアートの世界かもしれません。農業かもしれないし、家事の世界への応用かもしれません。
つまり、どの分野の才能、能力も等しく重要な意味を持つ時代に入るとも言えるのです。どこで革新が起こるか分かりません。
そんな時代において、旧時代的な暗記中心の勉強や、内申点の高い運動部だけが重視される日本の教育というのは、まともな脳みそで考えれば誰でも分かるくらい、古くて寝ボケていることがお分かりいただけると思います。
では、どうやって教育を変えていくかですが、これは一筋縄ではいきません。いろんな思惑があるわけなので、一朝一夕にガラッと変わることはありません。
でも、僕らに出来ることはあります。
それは、僕ら大人一人一人が、時代的な価値観を持って、これからの世代に接していくということです。
旧時代の価値観を思考停止して鵜呑みにせず、新しい世の中を正しく見極め、新時代に活きる教育を子供達に提供していくことが、僕ら一人一人にできる未来の変え方です。
何度も言いますが、これからの世の中は、画一的、平均的な人間を必要とする仕事は減っていきます。
そんな中、軍人や従順なサラリーマンを育てるような教育は時代錯誤も甚だしいです。
それよりも、より人間らしいものが大切になっていきます。それは、生まれ持った能力、才能、価値観、世界観みたいなものです。
これを平均的にならしてしまう教育をするのではなく、思いっきり伸ばしてあげることが、今の日本社会で見ると一見負け組を作るような教育に見えるかもしれませんが、最も未来に整合する大人に育てる方法だと思っています。
ちなみに、これは勉強は全くいらないと言っているわけではありません。言いたいのは、勉強だけを唯一の価値観にするなということです。
こうやって、多様な分野に価値を感じられる世の中になれば、グレる子も減るはずです。結果、校則だっていらなくなります。
そして、全員が適材適所におさまって、輝ける世の中が立ち現れるようになることでしょう。
ということで、微力ながら、僕も一人の親として、未来の日本が、こんなふうに多様性を受け入れ、世界の中でも一目置かれるような存在をたくさん輩出できるような国になるよう、頑張っていこうと思います。
そんなこんなで、だいぶ熱くなってしまいましたが、心から思っていることをシェアしたかったので、こんな放送になりました(笑)
皆さんからのご感想なんかもお聞かせいただけたら嬉しいです!
それでは、今回も最後までお聴きいただき、ありがとうございました!!